金融投資 今後の為替・株式 動向#2
★背景(チャートは容量が重くなるので、掲載控えました。)
金融投資 今後の為替 株式動向
許せない老害 87歳老人
株式 自動運転の心臓部はGPUなのか? 他のCPUなのか?
私の専門は自動車セクターです。
消費電力とコストの問題となると考えます。
ADAS(先進運転支援システム)や自動運転技術の解決すべき問題
ソフトバンクが出資しているArmという会社があります。CPUのメーカー
ですが、我々に馴染みがあるのは、NvidiaのGPUの方が耳慣れしていると
思います。因みにソフトバンクは自動運転システムのプラットフォーマーにも
出資しています。
自動運転の試験車両はサーバー用のプロセッサーやGPUを搭載しており、
システムの消費電力は、2000~3000W、場合によっては5000~6000Wです。
量産車に使うには、システム消費電力を1/10~1/100、コストも1/10以下に
抑える必要があります。出なければ、現在のEV/PHEVのバッテリー出力から
何から全て変更する必要あります。システムに余裕を持たせる必要もあり、
CPUメーカーはこの点に付、GPUにはない勝機があると見ています。
自動運転システムでは機能安全規格「ISO26262」の認証取得が必要ですが、システム
開発では、ハードもソフトも機能安全の認証取得プロセスが複雑化・負担になります。
ADASや自動運転など、高い安全性が求められるシステムでは、通常2つのCPUを
同時に動かす、いわば動作実行を命令する前に、演算(シュミレーション)段階で、
2系統の動作シュミレーション結果を比較することでエラーを検出する
「デュアルコア・ロックステップ」と呼ぶ方式が使われる。
動作の比較を外付けのマイコンで行うため、応答時間(レイテンシー)が掛かり、
エラーの発見が遅れやすくなります。部品コストも高くなるので、GPUが有利と
されています。
Arm社の場合、CPUの欠点であるエラー検出をSoC内部の比較器で行うため、
レイテンシーが短い。部品点数も減る。2つのCPUの使い方を別々にするという
演算構造の設計思想の変更をした為、リソースを有効活用できるという売り込みです。
アームの発表によれば、自動運転車に必要な性能や機能を盛り込んだ16コア構成の
SoCで、消費電力30W(CPUコア部分の消費電力は15W)で250KDMIPS
(毎秒2500億命令)の性能を実現できるとしています。
株式 MaaSのプラットフォーム会社
→ウーバーもIPOとの事で、先行したリフトと真っ向勝負ですが
調達金額も大きいです。
株主としてのソフトバンクと楽天の絡み方ですが、サービスプロバイダー
として役割を果たすのかどうか事業戦略も気になります。
本年6月の株主総会では何か言及があるかも知れません。
一方 自動車メーカーも株主として、又 車両そのもの提供者として
事業参画してますが、株主としての立場が車両選択の優先切符として
機能するのか、ドライな北米企業では通じないかも知れません。
・日経新聞【シリコンバレー=白石武志】米ライドシェア最大手のウーバー
テクノロジーズは11日、米証券取引委員会(SEC)に新規株式公開(IPO)を
正式に申請した。米メディアによると上場時の時価総額は最大1000億ドル
(約11兆円)になる見込みで、米国で今年最大の上場案件となる。
提出書類からはソフトバンクグループ(SBG)が現在の筆頭株主であることも判明した。
・過去記事 要約
楽天は1日、米リフトの上場に伴い、2019年1~3月期に
約1100億円の有価証券評価益を計上する見通しと発表しました。
リフトの時価総額は、上場前の推計企業価値115億ドル予想に対して、
251億ドルまで跳ね上がりました。
今後のリフトの価値がどの程度になるのかは、まだわかりかねます。
時価総額が約2兆円なら有価証券評価益は2,000億円ほどに相当します。
(楽天のリフトへの投資額は約300億円です。)